水抜き操作はこまめに忘れずに行い、操作する際はしっかりと行うようにしましょう

水抜き栓の種類

建物や設備、間取りなどによって、水抜き栓やバルブの色や形、位置などが違います。しかし、基本的な配管の構造や、操作方法は同じになります。水抜き操作を行う前に、まずは、お客様のお部屋の水抜き栓(湯抜き栓)はどのタイプのものか、水抜き栓や湯抜き栓の位置や場所を必ず確認してみましょう。

*物件・間取りによって、水抜き栓(ハンドル)の本数や個数は違いがあります。
1つの水抜き栓で全水栓を止めるものもあれば、台所・浴室・トイレ・洗面など各所にそれぞれ1つずつ設置されているもの、更に、全箇所の水抜き栓が 1箇所にまとまって設置されているなど…

ここで挙げるタイプは、その一例となりますので、ご参考にしていただき、お客様にて、ご確認をお願い致します。

水抜き栓:タイプ1

上記の写真のように、床にフタがあり、その中へ水抜き栓のハンドルがある場合・・・
フタを開けて、ハンドルを上へ上げると、回すことができます。
操作が終わったら、ハンドルを下げてフタを閉めます。

上1番右写真のように、湯抜き栓と並んで設置している場合もあります。(赤いハンドルが湯抜き栓です)

右写真のように湯抜き栓に「湯抜」と書いてある場合もあります。

水抜き栓:タイプ2

上写真のように壁にハンドルが設置されている場合・・・
各部屋(トイレ・台所・浴室・洗濯・洗面・給湯器など)の水抜き栓がまとまってあります。

本体は、右写真のように、外部にあります。

このような場合、湯抜き栓のみ「タイプ1・3・4」のように、床に設置されている場合が多いです。

また、上写真は1ヶ所にまとまってハンドルが設置されていますが、
下写真のように、各部屋(トイレ・台所・浴室・洗面・給湯器など)に各1個ずつ設置されている場合や、1ヵ所に3ヶ所分のみ設置され、他は別の場所に設置されている場合もあります。

水抜き栓:タイプ3

上写真のように、床下点検口を開けて、床下に並列に水抜き栓が設置されている場合・・・
各部屋(トイレ・台所・浴室・洗濯・洗面・給湯器など)の水抜き栓がまとまってあります。点検口のフタを開けて、そのまま水抜き栓、湯抜き栓の操作を行います。
赤いハンドルのものが、湯抜き栓になります。

水抜き栓:タイプ4

上写真のように、四角形点検口と丸形点検口がそれぞれ設置されている場合・・・
四角形点検口に水抜き栓、丸形点検口に湯抜き栓があります。

下写真のように、湯抜き栓のみ形状が違う場合もありますが、操作方法は同じく、時計回りで閉める。反時計回りで開くものです。

水抜き栓:タイプ5

上写真のように、壁にハンドルがなく、床に丸形の操作器具が設置されている場合・・・
右写真のように、ツマミを上げて操作することができます。

湯抜き栓も同じ形で設置されている場合があります。

水抜き栓:タイプ6(マンションタイプ)

マンションタイプの水抜き栓は、外に設置されている場合が多くあります。
外とは、共用廊下より玄関ドアの左右どちらかに、鉄製の扉があります。

その扉を開けていただくと中に、給湯器やガスメーター、電気メーターや水道メーターなどが入っているスペースがあります(物件により設置されている設備は異なります)。
そのスペースは、パイプスペース、またはパイプシャフト(PS)と呼ばれる場所です。この場所に元栓が設置されている場合がほとんどです。

 ◆ 扉の開け方は、物件によって異なります。
  • * 鍵が必要な場合は・・・
    室内に設置されている鍵を使用して開錠できます。
    または、入居時にお渡しした専用の鍵を使用して開錠できます。
  • * 鍵が不要な場合は・・・
    扉に取っ手が付いている場合は、取っ手を回して開錠できます。
    また、「PUSH」ボタンのある取っ手の場合は、ボタンを押すと、取っ手が出ますので、その取っ手を引くと開けることができます。

パイプスペースは、個別で設置されている場合隣室と一緒に設置されている場合がございますので、あらかじめお客様のお部屋のパイプスペースの場所や、隣室と一緒に設置されている場合は、お使いの設備がどちらのものかを確認する必要があります。

 ◆ 止水栓と水抜き栓

赤丸が止水栓(バルブ)、緑丸が水抜き栓(バルブ)となります。
発泡スチロールで覆われている青いものが水道メーターです。

◇ 個別で設置されているもの ◇

  赤丸止水バルブ:室内の全ての水の止水出水の操作を行います。
  緑丸水抜き栓:通常は閉まっています。

◇ 隣接と一緒に設置されているもの ◇

この場合、隣室のバルブ類と間違いのないように注意が必要です。

いずれの場合も、水道の元栓は、必ず水道メーターの直前に設置されています。
ただし、元栓は水を抜く機能がついていない装置がほとんどになります。(バルブ)
この場合は、メーターより先の部分に水抜き栓・湯抜き栓が設置されています。

また、水抜き栓・湯抜き栓を「ドレンバルブ」とも呼びます。ハンドル部分に名札が付いている場合もあります。

*同じパイプスペース内にも、上下階までメイン配管がある場合もございます。
メイン管にもバルブが設置されているところもございます。メイン管のバルブは絶対に触れないようにお願いします。(誤って閉めると上下階が断水になります)

水抜き栓:タイプ7(電動水抜き栓タイプ)

近年は、スイッチを押すだけで水抜きと湯抜きを同時に行うことのできる電動水抜き栓の普及も進んできています。
下記の写真のように、電動水抜き栓の場合、メインのスイッチを「入」にセットし、ボタンを押すと、「水抜きランプ」が赤く点滅します。その後、赤く点灯に変わると、水抜き栓が閉まる状態となり、その後、各室内の蛇口を開くことで、水抜きができます。

また、復旧する際も、蛇口を全て閉めてからボタンを押し「通水ランプ」が点滅。点灯へ変わると、通水状態となります。

ただし、1箇所で制御できる場合(上記写真のタイプ)と、1系統1個設置されている場合、または、水抜きと湯抜きが分かれているものや、湯抜き栓のみ床下へハンドルが付いている場合など、物件や間取りによって異なる場合もございます。

以上のように水抜き栓・湯抜き栓にもさまざまな種類がございます。
また、上記以外の種類のものや設置場所・形が異なるものもあります。
お部屋の水抜き栓・湯抜き栓の場所や形を必ず確認してみましょう。